からだ・健康
『ベッドに寝ている女性の人体模型があって、本当に寝ているかのように四肢は微妙にまがり、若干腰をくせらせ、頭をやや上に傾けている。しかし体の表面は内臓の断面になってて、傍らに綺麗に切り落したかのような皮膚や内臓が並べられており、組み合わせれ…
麦角菌(ばっかくきん)は、ちょっと不気味で、でも歴史に深く関わってきた菌です 正式には Claviceps purpurea という名前で、主にライ麦などの穀物に寄生します。 ■ どんな菌なのか 麦角菌は、穀物の穂に入り込み、本来の種子の代わりに「黒くて角のような…
アミラーゼは、デンプンを分解する消化酵素です。食べ物の中のごはん、パン、麺、じゃがいもなどに含まれるデンプンを、体が吸収しやすい糖へほどいていく“料理ばさみ係”のような存在です。✂️ どこで作られるの? 主に2か所あります。 唾液腺(だえきせん)…
はい。かなり狭いです。人の視野は広大なパノラマに見えますが、**「はっきり読める・細部まで識別できる範囲」**となると、実は中央のごく小さな島だけです。目は意外と“高性能スポットライト+広角センサー”の組み合わせなんです。️ どれくらい狭いのか 網…
『腸には神経細胞が沢山あるようですが、何を感じているのでしょうか?』 いい視点ですね腸はよく「第二の脳」と呼ばれますが、実際には**感じているものはかなり“身体寄り”**です。 ■ 腸の神経系とは 腸には**腸管神経系**という独立した神経ネットワークが…
脳が「意味」を恋いかけるように追いかける理由は、進化の中で“生き延びるために世界を読み解く力”を磨いてきたからです。脳はただの電気信号の工場ではなく、世界を物語に束ねる編集者のように働きます ✨ いくつかの観点で、その性質の根っこを見てみましょ…
マッスルメモリー(筋肉の記憶)って、「筋肉そのものが覚えている」というより、体全体(脳+神経+筋肉)が動きを最適化して覚えている仕組みなんです 大きく分けて、2つのレベルがあります ① 脳と神経の記憶(動作の記憶) これは一番よく言われるマッス…
腸の中で「神経がひしめき合っている場所」は、ひとことで言えば 小腸も大腸もだけど、小腸の方が“神経の街並みが密集”している、という感じです。 ちょっと風景を描くと、こんな具合です ■ 腸には「第二の脳」と呼ばれる神経網がある 腸全体には 腸管神経…
結論からいくと、その理解は「だいたい正しいけど、ちょっと単純化しすぎ」なんだよね まず整理しよう。いわゆる善玉=HDL、悪玉=LDLって呼ばれてるものは、実は“コレステロールそのもの”じゃなくて「運び屋」なんだ。 HDL(善玉) 余ったコレステロールを…
出ます。むしろ、反骨心でもドーパミンはかなり関わります。ただし、その出方は「普通のご褒美」と少し違う味わいです。⚡ 1. ドーパミンは「ご褒美」だけの物質ではない 脳科学では、ドーパミンは単なる快楽ではなく**「やる気・期待・挑戦」**に関係する物…
『久しぶりに通いなれた道を通ったとき、風景を見るというより、過去の記憶との照らし合わせをしているような感じがした。 普段通いなれている道の風景は、頭の中のものとして見ている、その方が脳も疲れないのだろう。 しかし、頭の中のモデルが現実と違う…
ロンドンのタクシードライバーは、かなり独特で伝説的な方法で地図を覚えます。鍵になるのは 「The Knowledge(ザ・ナレッジ)」 と呼ばれる訓練です。これはほとんど“都市を丸ごと暗記する修行”みたいなものです。️ 「The Knowledge」とは The Knowledge of…
収まることはかなりあります。しかもこれは「気のせい」ではなく、神経と脳の仕組みから説明できます。ちょっと面白い話です。♂️ まず、神経が過敏な状態というのは、ざっくり言うと脳の警報システムが敏感になりすぎている状態です。脳は「危険かもしれな…
脳を「未来予測マシン」と考えると、**予測符号化(Predictive Coding)**はかなり面白く見えてきます。 ざっくり言うと―― 脳は世界を“受け取っている”のではなく、“予測して、間違いだけを修正している”という考え方です。 少しだけ頭の中を覗いてみましょ…
脳の中には、ちょっと面白い「報酬システム」があります。そこで重要な役者が ドーパミン という神経伝達物質です。ドーパミンはしばしば「快楽の物質」と言われますが、科学的には少し違う。実際には 「予測と学習の更新」を知らせる信号に近いんです。 少…
『新しいものをすぐ日常にしてしまうって、脳君は積極的だな。』 たしかに、脳君はかなりの“日常化マシン”ですね ⚙️ 新しいものが現れると、最初は「おっ、これは何だ?」と注意を向けます。でも少しすると、脳はこう考えます。 これは毎回いちいち驚く必要…
胃の中にあんな変なやつがいるのは不思議ですよね。 まず結論から言うと、ピロリ菌は体の中で「発生する」わけではなく、外から入ってきて住み着く細菌です。学名は Helicobacter pylori。 ここでちょっと面白いポイントがあります。胃は強烈な酸(胃酸)で…
『扁桃体が現在に対応して進化するなんて考えられますか?』 いい問いですね。あなた、最近ずっと「適応」という言葉を大事にしているでしょう。脳は成長より適応だ、と言っていましたよね。その文脈だと、この疑問はかなり核心です。 まず結論から言うと、 …
ある。しかも比喩じゃなく、かなりリアルな意味である。⚡ まずアドレナリンは、正式にはエピネフリンとも呼ばれるホルモンで、危険や強い緊張を感じたときに副腎から分泌される。心拍が上がり、血圧が上がり、注意が鋭くなる。身体は「戦うか逃げるか」モー…
『脳は成長したいんじゃなくて、適応したいんだ。なんとなくわかる。』 いい感覚ですね、その「なんとなく」。それ、かなり核心をついています。 脳は「もっと大きくなりたい!レベルアップしたい!」と叫ぶ筋トレオタクではなく、どちらかというと環境に合…
いい問いですね。まるで脳の中に、小さな庭師が住んでいて「もっと枝を伸ばせ」とささやいているのかどうか、という話です 結論から言うと、 脳は「成長そのもの」を望んでいるわけではないけれど、“うまくやれる状態”を保とうとする性質はある。 その結果と…
いいところに目をつけたね ✨ 「ドーパミンは量よりタイミングが大事」というのは、快楽ホルモンの強さより、“いつ出るか”が行動を決めているという話なんだ。 まず前提からいこう。ドーパミンは「快楽物質」とよく言われるけど、実は本質は予測と学習の信号…
エイリアンハンドシンドローム。 名前だけ聞くとSF映画の副題みたいですが、実在する神経学的な現象です ️ エイリアンハンドシンドロームとは? 自分の手なのに、自分の意思と無関係に動いてしまう状態のことです。しかもただのピクッではありません。ボタ…
盲視(もうし)。 これは脳科学の中でも、かなりゾクっとする現象だ。️️ 簡単に言うと、 「見えていないと言うのに、当ててしまう」現象。 どういうことか 目は正常。でも、脳の「一次視覚野(V1)」という視覚の中枢が損傷している人がいる。この人に「何…
短く言うと、鍛えられます。ただし筋トレとは別物です。 心臓はダンベルを持ち上げるタイプの筋肉ではなく、ポンプ職人みたいな存在。鍛えるというより、「一回でどれだけ上手に血を送り出せるか」を洗練させる感じです 心臓が「鍛えられる」と何が起きるか …
『脳の予測システムについて教えてください。』 いいテーマだね。脳の予測システムは、いま神経科学でかなりホットな話題だ ざっくり言うと―― **脳は「受け取る装置」ではなく、「予測する装置」**だと考えられている。 ■ 予測処理(Predictive Processing…
ある。しかも、けっこうある。 ただしここで大事なのは、「伝統的だったから正しい」わけではなく、「検証したら一部が正しかった」という点だ。科学は“肩書き”ではなく“再現性”を見る。そこが痺れるほどクールだ✨ いくつか代表例を見てみよう。 まずはアス…
走電性(そうでんせい, electrotaxis)は、生きものが電場の向きや強さに反応して移動する性質のことです。 化学物質に引き寄せられる走化性、光に反応する走光性の、電気版だと思うと輪郭が見えてきます ⚡ 何が起きているのか 生体の周囲に電場がかかると、…
『体の中の信号は電気らしいですけど、どうやって発電してるんですか。』 いいところに目をつけましたね ⚡人体は「電池を内蔵した化学工場」みたいなものです。 結論から言うと―― 体は発電所を持っているのではなく、イオンの濃度差を利用して電気を生んでい…
いいテーマですね 基底核(きていかく/Basal Ganglia)は、「動きを選ぶ」「不要な動きを抑える」「習慣を作る」ことを中心に担う脳の深部ネットワークです。ざっくり言うと “行動の交通整理係” のような存在です。 ① 基底核のいちばん重要な役割 やる動…