昔叔母から大量のレコードを頂いた
自分が好きそうなものをより分けて満足している間に更に年月を重ね
最近レコード置き場に足を踏み入れたら再び興味が湧いてきたので
その分けたものだけ取り出してみた
多分全てが旦那様の趣味のものだと思う
旦那様のお顔を拝見した記憶もないが
感謝しつつ彼の趣味嗜好の一部を追体験したい
そのタイミングで買ったのか忘れたがプレイヤーを取り出して電源を入れてみると
ブブブと異音が鳴りスタートボタンを押してもまともに動かなくなっていた
テーブルを取り外すとベルトらしきものが外れており
どうすればよいのかさっぱり分からず途方に暮れた
プレイヤーの型式で検索すると税込み18,700円と表示され
これは意地でも直さなければならないと覚悟した
型式はDenon DP-29Fとあった
デンオンってもう潰れたものだと勝手に思っていたがまだ営業していた
取扱説明書を見ても理解できなかったが急にレコードの神様が舞い降り
そこから瞬時に直して見せた
何のことはない説明書を読めば誰でも理解できると思う
正しく組み付けると何故か異音は収まり正しく駆動するようになった
ボタンを押しても正しく動かなかったのではない
スタートボタンを押してから再生されるまで10秒くらいかかるのだ
ワビサビである
平成のレコードプレイヤーはスタートボタンを押せば勝手に1曲目から再生されるし
最後まで行けば針が勝手に収納場所まで戻る
昭和のレコードプレイヤーは自分で再生場所まで針を手でセットする
最後まで行くとブツブツブツと呟きながらレコードは永遠に回り続ける
そのために針を持ち上げて横にスライドさせる取っ手みたいなものが付いている
このレコードがいくらぐらいで売れるか検索してジャケ写をまじまじと眺めていると
バンドロゴと口元が切り取り式になっていたことを初めて知った
改めて聞き直すとコロシアム時代に見せた楽器同士がぶつかり合うような
プレイは影を潜め和やかに演奏しているように感じた
コロシアムⅡで再び火花を散らすがそれは別の話