聞いたら書く

バンド名で検索しても外国語しか出てこない類の音楽を挙げて悦に入る

レコード追想記 眩暈(めまい)/テンペスト(1974)

open.spotify.com

昔叔母から大量のレコードを頂いた

自分が好きそうなものをより分けて満足している間に更に年月を重ね

最近レコード置き場に足を踏み入れたら再び興味が湧いてきたので

その分けたものだけ取り出してみた

多分全てが旦那様の趣味のものだと思う

旦那様のお顔を拝見した記憶もないが

感謝しつつ彼の趣味嗜好の一部を追体験したい

 

そのタイミングで買ったのか忘れたがプレイヤーを取り出して電源を入れてみると

ブブブと異音が鳴りスタートボタンを押してもまともに動かなくなっていた

テーブルを取り外すとベルトらしきものが外れており

どうすればよいのかさっぱり分からず途方に暮れた

プレイヤーの型式で検索すると税込み18,700円と表示され

これは意地でも直さなければならないと覚悟した

外れたベルト。下手に真ん中の大きい歯車にベルトが絡んでいたためここにベルトを取り付けるのだろうと余計混乱した。左下には100Vと220Vの切り替えスイッチ用の穴があるがスイッチは見当たらない。

型式はDenon DP-29Fとあった

デンオンってもう潰れたものだと勝手に思っていたがまだ営業していた

取扱説明書を見ても理解できなかったが急にレコードの神様が舞い降り

そこから瞬時に直して見せた

何のことはない説明書を読めば誰でも理解できると思う

ターンテーブルをひっくり返しベルトを取り付ける

ターンテーブルを取り付け、ターンテーブルに巻いたベルトを主力の軸(?)に引っ掛ける

正しく組み付けると何故か異音は収まり正しく駆動するようになった

ボタンを押しても正しく動かなかったのではない

スタートボタンを押してから再生されるまで10秒くらいかかるのだ

ワビサビである

 

平成のレコードプレイヤーはスタートボタンを押せば勝手に1曲目から再生されるし

最後まで行けば針が勝手に収納場所まで戻る

昭和のレコードプレイヤーは自分で再生場所まで針を手でセットする

最後まで行くとブツブツブツと呟きながらレコードは永遠に回り続ける

そのために針を持ち上げて横にスライドさせる取っ手みたいなものが付いている

 

このレコードがいくらぐらいで売れるか検索してジャケ写をまじまじと眺めていると

バンドロゴと口元が切り取り式になっていたことを初めて知った

こちらは気づかなかったようだ

切り取ったら買い取り価格が下がりますよ

改めて聞き直すとコロシアム時代に見せた楽器同士がぶつかり合うような

プレイは影を潜め和やかに演奏しているように感じた

コロシアムⅡで再び火花を散らすがそれは別の話

水色のビニール袋はオリジナルか。残念ながら帯なし

御馴染みブロンズレーベル